【猫の要求鳴き】毎朝4時に起こされた私が無視とルーチンで乗り越えた方法

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猫ちゃんの要求鳴き、毎日のこととなると本当に大変ですよね、お疲れ様です。
愛しているからこそ、突き放すような「無視」がつらかったり、睡眠不足でついイライラしてしまったり…。自分を責めてしまう飼い主さんも少なくありません。

でも大丈夫です。それはあなたが猫ちゃんの声を一生懸命聞こうとしている優しい飼い主さんである証拠なんですよ。

【原因別】猫の鳴き声見極めチェックリスト

あなたの猫は「要求鳴き」タイプですか?
まずは以下のチェックリストで、今の鳴き声がこのタイプに当てはまるか見てみましょう。
チェックリストには各対策へのリンクもありますので、併せて読んでくださいね。
原因がわかっている方は、このまま読み進めてかまいません。

鳴き声のタイプ 主な特徴・症状 詳しい対策
要求・習慣 ご飯、遊んで。特定の時間に鳴く。飼い主をよく観察している。 このページで解決
不安・ストレス 引っ越し、工事の騒音。ウロウロしながら低く太い声で鳴く。 ストレス・環境編へ
発情期 赤ちゃんの泣き声のような大きな声。未手術の子。 発情期・手術編へ
病気・老化 突然の叫び。徘徊。夜中の激しい叫び(夜驚症)。 シニア・医学ケア編へ

猫の鳴き声の防音対策は、こちらの記事にまとめています。

猫の鳴き声に限界を感じる飼い主さんへ。初心者でもできる防音対策とあなたの心の守り方

それでは、猫ちゃんとの穏やかな生活を取り戻すための具体的な方法を。

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猫が「要求鳴き」する理由を知る

まずは、猫ちゃんが何を伝えたがっているのか、その「翻訳」から始めましょう。
猫は人が理解できる言葉を持ち合わせていませんから、飼主さんが察するしかありません。

「お腹が空いたよ」
最も多い理由です。
特に決まった時間に給餌していると、その1時間前から催促が始まることも。

「退屈だよ、遊ぼう」
体力が有り余っている若い猫ちゃんに多いです。
一人で遊ぶのに飽きて、飼い主さんを誘っています。

「こっちを見て」
撫でてほしい、膝に乗りたいといった甘え、かまってほしい時のサインです。

「ここを開けて・掃除して」
トイレが汚れていたり、閉まっているドアの向こうに行きたかったりと、環境への不満です。

体調不良のサイン
どこかが痛い、あるいはシニア猫なら不安やホルモンの病気が隠れていることもあります。
「いつもと違う」「心配だ」と感じたら、まずは動物病院へ。

「遊びたい」と「かまってほしい」が同じ時もあれば、同じようで違うときもある。
これが猫は気まぐれだと言われるゆえんなのかもしれません。
遊びたいんだと思っておもちゃを持ってきても反応はなし。
そんな時は、ただ甘えたい、飼主さんに注目してほしい、気を引きたいだけの時もあります。

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猫の要求鳴きに逆効果な対応

ついついやってしまう、良かれと思ってしたことが、実は猫ちゃんに「鳴けばかなう!」と教えてしまっている場合があります。

鳴いた直後にご飯をあげる
これは「鳴く=ご飯が出る」という強力な成功体験に。

「ダメだよ」「静かにして」と声をかける
猫ちゃんにとっては、叱られていても「構ってもらえた!」というご褒美になってしまいます。

根負けして最後に言うことを聞く
これが一番辛いパターンです。猫ちゃんは「もっと長く、大きく鳴けば、最後には叶えてくれるんだ」と学習し、より粘り強くなってしまいます。

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要求鳴きへの具体的な対処法とは

要求鳴きへの対処法
①ムラなく無視を徹底
②生活リズムの再構築
③静かな時だけご褒美

焦らず、一つずつ試してみましょう。

ステップ①一貫した無視の徹底

鳴いている間は、あなたはこの世に存在しないというくらい、徹底します。

目を合わせない、返事もしない。

あまりにひどい時は、黙って別の部屋へ移動し、ドアを閉めてください。
対策を始めると、一時的に鳴き方が激しくなる「消去バースト」という時期が必ず来ます。
ここを乗り越えれば、猫ちゃんは「この方法はもう通用しないんだ」と理解し始めます。

あきらめる直前の大嵐「消去バースト」とは?

無視を始めると、一時的に鳴き方が以前より激しくなったり、鳴く時間が長くなったりする時期が必ず来ます。
これを専門用語で「消去バースト」と呼びます。

「あれ?いつもならこれで起きてくれるのに。もっと大きな声なら届くかな?」と、猫ちゃんがあきらめる直前に「最後の勝負状態」なのです。

この激化は無視という対策がしっかり効いている証拠。
ここで反応してしまうと、猫ちゃんは「もっと激しく鳴けば、やっぱり思い通りになるんだ!」と学習してしまいます。

この「嵐」の後は必ず静かな時間がやってきます。
「今が一番の踏ん張りどころ、ここを超えれば変わる!」と自分に言い聞かせ、一貫した態度を保ってみてください。

ステップ②生活リズムの再構築

猫ちゃんの鳴く理由を先回りして消しておきましょう。

自動給餌器の活用
「飼い主からご飯が出る」というルールを壊します。
猫ちゃんの意識が飼い主ではなく、機械に向くようになります。

寝る前の「本気の5分」
寝る直前に、おもちゃで息が切れるくらい遊んであげてください。
その後で少しだけ夜食をあげると、野生の「狩り→食事→睡眠」のサイクルに入り、夜鳴きが減ります。

要求鳴きの対策として、一番の近道は人間の生活をルーチン化することかもしれません。

「いつもの」で安心感
朝起きてから家を出るまで、帰宅してから寝るまで。
飼い主さんの行動が一定だと、猫ちゃんは「今は鳴いても無駄な時間」「今はもうすぐご飯の時間」と、自分のエネルギーをどこに使うべきか理解し始めます。

「例外」はない優しさ
私たちの生活がバラバラだと、猫ちゃんは「いつチャンスが来るかわからないから、とりあえず、ずっと鳴いてみよう」と頑張りすぎてしまいます。
ルーチンを守ることは、猫ちゃんを「期待しすぎて疲れる状態」から解放できるのです。

ステップ③静かな時にだけ最大のご褒美を

猫ちゃんが静かにリラックスしている時、そっと近づいて優しく撫でたり、おやつをあげたりしてください。
鳴かなくても、良いことは起きるんだ」という安心感を育てることは、根本的な解決への近道となるのです。

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私の体験談〜愛猫との試行錯誤の日々〜

私も、生後半年ほどの猫の里親になった時、この要求鳴きに悩まされた一人でした。

この記事を執筆時点で、現在3歳10ヶ月ほどのオスの黒猫、モカを飼っています。
小柄で人懐こい大人しそうな感じだということで、このコに決めました。

里親になった時の詳しいエピソードは、こちらの記事後半で紹介しています。

保護猫を引き取って里親になるにはどうすればいいのか。私の体験談も

大人しいコとはいえ、生後半年といえば猫の青春真っ盛り。自我が強く、パワーも溢れている時期です。
以前18年連れ添った猫を見送った経験があり、自分も還暦を過ぎていたため、「今回は体力を考えても甘やかしすぎず、ダメなものはダメと線引きしよう」と心に決めていました。

が、しかし、いざ暮らしが始まると、1匹だとお世話も本当にラクで、対応がついつい甘くなってしまった。
懐いてくるにつれ、可愛さもどんどん増していくので、なおさらです。

特に引き取ったばかりの頃は、猫の体調や、知らない場所にやってきてストレスになっているんじゃないかとか、色々が心配になってしまうじゃないですか。

そして実際に大人しいコだったからこそ、彼がニャーニャー何かをせがむような鳴き方をすると「どうしたの?!」と、いちいち反応してしまっていたんです。
本当は、これこそが「要求鳴き」の始まりだったのです。

要求鳴きで起こされる日々の始まり

里親になって半年位は私と一緒に寝ていましたが、やがて自立したのか(笑)、一緒に寝なくなったんですね。そこからです。

私が布団に入ると決まって枕元にやってきて、ニャーニャー言ったり、柱で爪を研ぐ仕草(保護シートがあるので実際に柱が傷付くことはありません)をしたりして、明らかに私を起こす目的。
私が何らかの反応を示すと、嬉しそうに立ち去るというのを繰り返す感じです。

布団に入ったあとと、毎朝4時位です。
布団に入ったあとは、眠りについていませんからまだいいのですが、毎朝4時に起こされるのは勘弁ですよね。

ここで今更ながらの反省ですよ。あれだけ甘やかさないようにと思っていたのに、それが出来なかったから、毎朝4時に起こされる羽目になってしまった。
ただね、可愛いからつい甘くなるのも事実で、ここを読んでいるあなたも、そうじゃありませんか?

偏頭痛を抱える私にとって、睡眠不足は切実な問題です。
「このままでは寝込む回数が増えてしまうよ、いいの?」と自分に言い聞かせ、ようやく「徹底無視」を決意しました。

猫が執拗に鳴き続けるのは何故?

ところで、猫ちゃんがなぜ、あんなに一生懸命(時には執拗に)鳴き続けてしまうのか。
そこには、猫ちゃんの驚くべき「学習能力」が隠れています。

1. 「鳴けばいいことが起きる」という大発見
猫ちゃんにとって、鳴き声は「魔法の言葉」のようなものです。
「ニャー」と鳴いたときに、飼い主さんがご飯をくれたり、「どうしたの?」と声をかけてくれたりすると、猫ちゃんは「こうすれば、欲しいものが出てくるんだ!」と学習します。

これを専門的には「強化」と呼びますが、猫ちゃんにとっては「大好きな飼い主さんを自分のために動かせる、確かなコミュニケーション」になっているのですね。

2. 「たまに叶う」が一番燃える!?
一番気をつけたいのが「たまに反応してしまうこと」なんです。
普段は頑張って無視していても、あまりの激しさに「もう、今回だけだよ……」と根負けしてしまったことはありませんか?

でもこの行動は、猫ちゃんにとって「100回鳴いてダメでも、101回目に当たりが出るかもしれない!」という、宝くじのようなワクワク感に変わってしまうのです。
これを「間欠強化(かんけつきょうか)」と言います。
「いつももらえる」よりも「たまにもらえる」ほうが、猫ちゃんの「あきらめない心」を強く刺激してしまい、結果として鳴き声がより激しく、より長くなってしまうのです。

3. 早朝の「4時のアラーム」が定着する理由
「昨日は4時に鳴いたら起きてくれた。今日は4時に鳴いても起きない……。じゃあ、もっと大きく、もっと長く鳴いてみようかな?」
そうやって猫ちゃんが試行錯誤した結果、一度でも要求が通ってしまうと、飼主さんには困る時間帯の鳴き声が、猫ちゃんには「起こせる」という確信に変わってしまいます。

猫ちゃんが「鳴いても反応しないんだな」と理解するまでには少し時間がかかりますが、仕組みがわかれば、必ず対策はできます。
一貫した「おやすみモード」を続けることは、猫ちゃんを「次は当たるかも!」という期待の疲れから解放してあげることにもなるのです。

無視を決め込むも一度失敗した

とにかく無視、完全に無視して寝たふりです。モカが寝室にいる間は身じろぎ一つしません。熟睡しているような演技を通します。
それでも、ちょっとやそっとでどうにかなる話ではなく、「狸って本当はバレてるかも」「長い戦いになる」「もしかしたら勝てないかも」なんてことは思いましたよ。

ひと月位は本当に完全無視ができていたのに、上にも書いたように「根負けして最後に言うことを聞く」、つまり、あまりのうるささに、つい「はぁ……」と、溜息をついてしまったんですね。
嬉しそうに立ち去る様子に「やってしまった・・・」と、心の中でガックリと膝をつき、完敗気分を味わいました。

またやり直し。いつまで続くんだろう?そう思いながら、また毎日枕元のモカを無視して狸を決め込む日々の始まりです。

昼間の対応変化はケージからの卒業にも

それでも諦めずに無視を再開して二ヶ月。変化が訪れました。
枕元には来るものの、私が目を閉じていると、しつこく鳴かずに立ち去る日が次第に増えていったのです。
同時に、私は昼間の接し方も見直しました。

夜の鳴き声だけでなく、昼間の対応も大きく変えました。
以前は、私が何か作業している時、例えば今のように膝の上でパソコンを使っている最中でも、モカが甘えたそうに来ると、パソコンを膝から降ろして、モカをかまっていました。

猫が執拗に鳴く

でも、それだとモカは「鳴けばいつでも、何をしていても構ってもらえる」と学習してしまいます。
その結果、あまりにしつこく鳴かれることに私が疲れ、したい作業も思うようにはかどらない。
やむを得ずモカをケージに入れるといった対応でしのいでいました。

安全のためならまだしも、こちらの都合で大好きな猫をケージに入れるのは、なんだか申し訳ない感じがしていました。
そこで、夜の無視と並行して、昼間の生活も変えることに。

キャットケージの選び方/ケージで猫もあなたも快適に

「この時間はパソコン、この時間は家事、この時間は休憩(モカと遊ぶ時間)」といったように、生活全体、あくまでもできる範囲内でルーチンワーク化したのです。

今では、私が膝の上にパソコンを乗せると、モカは「今はぼくと遊ぶ時間じゃないんだ」と理解して、自分のお気に入りの場所で寝るようになりました。
あんなに困ってケージに頼っていた回数も、今ではすっかり減り、穏やかに過ごせています。

ルーチンワーク化された人間の生活は、猫にとって「次はこれが起こる」と予測しやすく、とても理解しやすいもの。それを図らずも実証した形となりました。

飼い主さんの心を守るために

要求鳴きへの対策は、数日で終わるものではありません。
鳴き声に心が削られないよう、耳栓やノイズキャンセリングヘッドホンなどで、物理的にガードするのも立派な対策です。

猫ちゃんを無視するとつらいかもしれませんが、無視するのは、猫ちゃんとあなたがこれから何年も仲良く暮らしていくための「トレーニング」。
猫ちゃんの幸せを想ってのことだと自信を持ってくださいね。

現状に辛い方は、こちらも読んでください。

猫の鳴き声に限界を感じる飼い主さんへ。初心者でもできる防音対策とあなたの心の守り方

可愛い愛猫を無視するのは、心が痛むものです。私も何度も根負けしそうになりました。
でも、お互いの健やかな生活のために、線引きをすることは決して「冷たさ」ではありません。
少しずつ、あなたのペースで大丈夫です。
まずは「小さなルーチン」から始めてみませんか?あなたが穏やかに過ごせることが、猫ちゃんにとっても一番の幸せだと思いませんか?

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