猫が鳴き止まない理由は環境変化が原因かも?引っ越し・新入り猫・分離不安の対策法
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愛猫が引っ越し後、ずっと鳴き続けている。新しい猫を迎えたら、先住猫が落ち着かなくなった。あなたの姿が見えないと、叫ぶように鳴く――。
環境の変化は、私たち人間でさえストレスを感じるもの。
ましてや、縄張り意識が強く環境の変化に敏感な猫にとっては、計り知れない不安と恐怖を伴います。
猫ちゃんの鳴き声は、「困らせたい」のではなく「助けてほしい」という切実なメッセージ。
この記事では、引っ越し・新入り猫・分離不安など、ストレスの原因別に猫の不安に寄り添う具体的な対処法をまとめました。
あなたと愛猫が、再び穏やかな日々を取り戻すためのヒントがきっと見つかります。
【原因別】猫の鳴き声見極めチェックリスト
あなたの猫ちゃんは不安やストレスが原因で鳴いていますか?
まずは以下のチェックリストで、猫ちゃんの鳴き声がこのタイプに当てはまるか見てみましょう。
チェックリストには各対策へのリンクもありますので、併せて読んでくださいね。
原因がわかっている方は、このまま読み進めてかまいません。
| 鳴き声のタイプ | 主な特徴・症状 | 詳しい対策 |
|---|---|---|
| 要求・習慣 | ご飯、遊んで。特定の時間に鳴く。飼い主をよく観察している。 | 要求鳴き解決編へ |
| 不安・ストレス | 引っ越し、工事の騒音。ウロウロしながら低く太い声で鳴く。 | このページで解決 |
| 発情期 | 赤ちゃんの泣き声のような大きな声。未手術の子。 | 発情期・手術編へ |
| 病気・老化 | 突然の叫び。徘徊。夜中の激しい叫び(夜驚症)。 | シニア・医学ケア編へ |
猫が環境の変化で鳴く理由とは?不安な気持ちに寄り添うケース別対処法
「どうしてあんなに鳴くんだろう?」「私のせいで、この子を怖がらせているのかな……」
引っ越しや模様替え、あるいは新しい家族の登場。
こうした環境の変化のあと、鳴き止まない愛猫の姿を見て、胸を痛めている飼い主さんは少なくありません。
猫ちゃんが大きな声で鳴くのは、あなたを困らせたいからではなく、言葉を持たない彼らが一生懸命に「今の不安な気持ち」を伝えようとしているからです。
野生の記憶を持つ猫にとって、知らない場所や音は、命に直結するほどの恐怖を感じることもあります。
この記事では、戸惑っている猫ちゃんの心の中を覗きながら、飼い主さんと猫ちゃんが再び安心して眠れるようになるための具体的な対処法をまとめました。
愛猫とあなたの心を軽くするために、今日からできる寄り添い方を一緒に見ていきましょう。
引っ越しや騒音による環境の変化で不安そうなとき
引っ越しや部屋の模様替え、リフォームで猫ちゃんの住環境が変化した場合、工事などの騒音がある場合です。
引っ越しは完全に環境が変わりますので、私たち人間も色々な不安や心配事が生まれますよね?
その新しい環境に馴染んでいくには時間を要します。
人間でさえそうなのですから、環境の変化に敏感な猫にとって、不安で仕方ない、恐怖すら感じているのではないでしょうか?
何故なら、猫は動物、野生動物なら全く知らない場所は、そのまま命に直結するということが前提にあります。
部屋の模様替えやリフォーム、騒音も環境の変化に敏感な猫ちゃんには同様で、知らないニオイがする、大きな音がすると、警戒心から不安になって鳴き続けているかもしれません。
鳴き続けるだけでなく、落ち着かず室内をウロウロしたり、隠れて出こないといった様子も見せます。
いつもの匂いで安心感を
「ここはどこ?」「いつもの場所に帰りたいよ」と、どこか寂しそうに、悲しそうに鳴くときは、猫ちゃんを「懐かしい匂いの記憶」で包んであげてください。
匂いは安心感を与えると同時に、記憶を呼び覚ます手伝いにもなります。あなたという優しい飼主さんやご家族がいるから、何も心配ない生活をしていたのだと。
引っ越しでは猫用品も新しく揃えなおしてしまいがちですが、猫ちゃんがいつも使っていたベッドや爪とぎには、自分の匂いが残っています。
特に爪とぎはマーキングの意味もありますし、洗濯しないものなので、しっかりと匂いがついていますよね。
猫用品を全部新調してしまったのなら、仕方ありません。
例えば、あなたの匂いが残るパジャマや、以前の家でずっと使っていた毛布。
あなたの匂いが、迷路に迷い込んだ猫ちゃんの心を優しく灯りになるでしょう。あなたの匂いやいつもの匂いが、何よりの精神安定剤になります。
守られていると感じる場所
鳴きながらウロウロしているときは、無理に抱き上げず、暗くて静かな場所(段ボールやキャリーバッグ)へそっと促してあげてください。
包み込まれるような狭い場所が、高ぶった心を落ち着かせてくれます。
環境に慣れるまでは、クローゼットや押し入れの隅を少し開けておいたり、部屋の隅に段ボールを置いてみては?
「いつでも隠れられる」という選択肢があるだけで、猫ちゃんの緊張の糸は少しずつほぐれていきますよ。
隠れられる場所を増やすのも方法の一つです。
毎日の習慣を大切に
ご飯の時間、ブラッシングの時間、寝る前の少しの遊び。以前の生活で大切にしていたルーティンを、意識的に再現してあげてください。
こちらの記事にも書いたように、変わらない習慣が安心感を与え、猫ちゃんの日常を取り戻すきっかけになります。
【猫の要求鳴き】毎朝4時に起こされた私が無視とルーチンで乗り越えた方法
新しい猫との出会いで鳴き声が止まらないとき
新しい猫ちゃんを迎えたとき、お部屋の中では二つの「不安」が交差しています。
猫ちゃんの性格にもよりますが、多くはこういった心の反応があります。
先住猫ちゃんの気持ち
「大好きなパパやママを奪われちゃうかも」「僕の安心な居場所がなくなっちゃうの?」という、独占欲と戸惑いからくる不安。
新入り猫ちゃんの気持ち
「ここはどこ?」「あの怖い顔をしたコは誰?」という、住環境の変化や、先住猫ちゃんを含めた見知らぬ面々への恐怖。
どちらの鳴き声も、「自分の存在を認めてほしい、守ってほしい」という精一杯のメッセージです。
互いの心の距離を保つことから
激しく鳴き合ってしまうなら、一度別々の部屋でお互いの姿が見えないようにしてあげてください。
新しい猫ちゃんを迎えた日はケージに入れたままにしたり、別々の部屋にいてもらったりして、少しずつ互いの距離を近くして慣らしていったと思います。
もう一度新しい猫ちゃんを迎えた日に戻って、少しずつ互いの距離を近くしていきましょう。
「やり直し」は、決して後退ではありません。ふたりの心が落ち着くまで、匂いと声だけの穏やかな交流から、もう一度ゆっくり始めてみませんか。
猫ちゃんによっては恐怖より興味が先に立つコもいるでしょう。
必ず、怯えたり不安そうにしている猫ちゃんにペースを合わせてあげてください。
飼主さんとしては、早く慣れてもらいたいし、じれったい感じがするかもしれませんが、我慢です。
この先何年も猫ちゃん同士が生活していくのですから、少しでも穏やかに過ごしてもらえるように。
猫ちゃんの寿命を考えると、彼らが慣れるまでは、長い年月の中のほんのわずかに過ぎませんからね。
先住猫ちゃんを特別扱いする
ご飯をあげるのも、声をかけるのも、おもちゃで遊ぶのも、すべて先住猫ちゃんを「一番」にしてあげてください。
「新しい子が来ても、あなたの順位は変わらないよ」というメッセージが、鳴き声を鎮める一番の薬になります。
特に新入り猫ちゃんが子猫の場合、可愛いくて、ついついそちらに気が行ってしまうと思います。
先住猫ちゃんがポツンと取り残されないように、孤独を感じないように、新入り猫ちゃんが来る以前の時よりも、注意を払ってください。
そして必ず、それぞれが「独りになれる場所」を作ってあげてくださいね。
お互いの視線が合わない避難場所のようなイメージです。
鳴くのは、逃げ場がなくて追い詰められているサインかもしれません。
離れるのが怖い「分離不安」で鳴き続けてしまうとき
あなたの姿が見えない不安に、胸を締め付けられるような声で鳴く猫ちゃん。分離不安症かも。
分離不安症とは、猫が愛着を感じている人と離れたときに起こる不安障害のひとつです。
単なる「甘えん坊」を超えて、飼い主さんの不在に対して心身が強いストレスを感じてしまう状態です。
猫の分離不安症のサイン
猫の分離不安症の可能性はこれらの様子を見せた時です。
- ・いつもと違う鳴き声
鳴き声は絶叫といえるほどになる場合も多く、例えばいつもは「ナーン」と鳴くのに、「アーオン!アーオン!」と何度も大きな声で鳴く。 - ・あなたが外出の準備を始めると鳴きだす
特に外出時は着替えたり鍵を持ったりと、わかりやすい「支度」をしますので、外出の準備を始めた時点で鳴きだす。 - ・あなたの姿が見えないと探し回る
例えば、ドア一枚隔てただけなのに、お風呂やトイレのドアの前でずっと鳴き続ける状態です。 - ・過剰なグルーミング
寂しさを紛らわすために体を舐めすぎて皮膚まで傷つけてしまう「舐め壊し」と呼ばれる行動をする。 - ・粗相
自分の匂い(おしっこ)をつけて安心しようとする。
猫の分離不安症を引き起こす主な原因
引越しや新しい猫の存在は、猫ちゃんにとって「自分の居場所が脅かされるかもしれない」という強い危機感を与えます。
その結果、「唯一の安全地帯であるあなた」に強く依存することで、自分を守ろうとしてしまうのです。
猫ちゃんが鳴き続けるのは、あなたを深く信頼し、愛しているからこその反応でもあります。
- 環境や生活の変化
猫は「いつもの日常」が続くことで安心を得る動物です。そのリズムが崩れることが最大の引き金になります。 - ・引っ越しや模様替え
自分のテリトリー(縄張り)がリセットされ、唯一の安心材料である「飼い主さん」への依存度が急激に高まるため。 - ・生活リズムの変化
飼い主さんの転職、リモートワークの終了、お子さんの進学などで、一緒にいる時間が急に減ったとき。 - ・家族構成の変化
新しい猫が来た、赤ちゃんが生まれた、あるいは仲が良かった同居ペットや家族との別れがあった。
- 子猫期の経験
成猫になってからの性格形成に大きく関わります。 - ・早期離乳
母猫や兄弟猫と早くに離され、十分な社会化期を過ごせなかった場合、精神的に自立しにくくなることがあります。 - ・過保護な育ち方
子猫の頃から常に誰かがそばにいて、一人で過ごす練習をしてこなかった場合。
- 猫自身の特性と健康状態
- ・性格的な素質
もともと臆病、または非常に甘えん坊で、飼い主さんを「親猫」のように強く慕っている子。 - ・加齢による不安
シニア期に入り、視力・聴力・体力が衰えてくると、一人の状況に対して以前より強い恐怖を感じるようになることがあります(認知症が関与する場合も)。 - ・過去のトラウマ
過去にお留守番中に大きな地震や雷、怖い思いをした経験があり、「一人になるとまた怖いことが起きる」と学習してしまっているケース。
猫の分離不安症を改善するために
行ってきますをルーティン化しない
鍵を手に取る、コートを着る、といった「外出のサイン」に猫ちゃんは敏感です。
あえてコートを着たまま家事をするなど、サインと外出を結びつけない練習をしてみましょう。
猫ちゃん安心感を積み上げる
まずは短時間の不在に慣れることから始めましょう。
別の部屋へ行き、鳴き止んだ一瞬のタイミングで戻り、静かに褒めてあげます。
「待っていれば必ず大好きな人が戻ってくる」という成功体験を増やし、少しずつ「離れても必ず戻ってくるんだ」という安心感を積み上げていきましょう。
ひとりで遊べる楽しみを置いていく
お留守番の直前に、おやつが出る知育玩具や、大好きな動画(猫用動画)などを用意し、「飼い主さんがいない=楽しいことがある」とポジティブな印象に塗り替えていきます。
鳴いている最中はタイミングを見計らう
鳴いている最中に駆け寄ると、猫ちゃんは「声を張り上げれば、この不安を解決してもらえる」と覚えてしまうことがあり、逆効果になってしまいます。
あなたの心が痛むかもしれませんが、少し猫ちゃんの声が落ち着いた瞬間を見計らって、「偉かったね、もう大丈夫だよ」と目一杯の愛情を注いであげてください。
毎日のルーティンを守る
ご飯や遊びの時間など、以前と変わらない毎日のルーティンを守ってあげてください。
いつもの習慣が繰り返されることで、猫ちゃんは「世界は何も変わっていないんだ」と気づき、心に平穏を取り戻していきます。
猫ちゃんの安心環境づくりチェックリスト
猫ちゃんが新しい環境に馴染むのを助けるために、以下のポイントを確認してみましょう。
1. 「自分の匂い」が届く範囲にあるか
✅洗っていない飼い主さんのパジャマやタオルを置いている
✅以前から使っていた(洗っていない)毛布やベッドがある
✅お気に入りの爪とぎが、猫ちゃんのすぐ近くにある
2. 「隠れ場所」の選択肢が複数あるか
✅部屋の隅に段ボールやハウスを用意している
✅ケージやキャリーを出しっぱなしにし、布をかけて暗くしている
✅クローゼットや押し入れなど、猫が逃げ込める場所を少し開けている
3. 「高さ」のある居場所が確保されているか
✅キャットタワーや家具の上など、高いところから見渡せる場所がある
✅登った先で行き止まりにならず、逃げ道が確保されている
4. 以前と変わらない「生活のリズム」を守れているか
✅ご飯の時間は以前と同じ(または可能な限り近い)か
✅遊びやブラッシングの習慣を、毎日決まった時間に行っているか
5. 飼い主さん自身の「心の余裕」はどうか
✅飼い主さんが焦って、何度も猫ちゃんを覗き込んだりしていないか
✅飼い主さんがゆったりと構え、普段通りの声で接しているか
どんな変化も最後は家族の絆を深める糧に
「引越し」「新しい家族」「分離不安」。形は違えど、猫ちゃんの鳴き声はすべて、あなたへの深い信頼があるからこそ発せられる「もっと安心したいよ」という切実な願いです。
環境が変わった直後は、パズルがバラバラになったような落ち着かない日々が続き、飼い主さんも本当に疲れてしまうかもしれません。
でも、どうか思い出してください。
猫ちゃんにとって、新しい家や新しい仲間よりも、あなたという存在が心の拠り所なのだということを。
あなたがいつも通りに、優しい声で名前を呼び続ければ、猫ちゃんの心が必ず少しずつ落ち着いていくはず。
「今日は一瞬だけ寝顔を見せてくれた」「少しだけおやつを食べてくれた」
そんな小さな「できた!」を大切に数えていきましょう。
焦らなくても大丈夫。時間は必ず味方してくれますよ。
一歩ずつ、一歩ずつ。猫ちゃんとあなたの新しい生活が、優しい光と穏やかなゴロゴロに包まれる日を心から応援しています。
現状に辛い方は、こちらも読んでください。
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