愛猫の死で後悔ばかりしているあなたへ -ペットロス-
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後悔してしまう理由は様々あります。猫を亡くした人の分だけ理由があると言えるかもしれません。
後悔ばかりで、悲しみというより贖罪の気持ちが勝ってしまう方も多いのでは?
あなたの愛の深さゆえ、直ぐに悲しみは癒えないし涙は止まってくれない。心からの笑顔もしばらくは難しいでしょう。
そして亡くした愛猫に対して後悔があったり、贖罪の念すら抱いてしまうのも愛の深さゆえです。
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項目はそのまま目次になっていますので、あなたの後悔にフォーカスしてみてください。
まだまだあると思いますが、大まかには当てはまる、もしくは複数当てはまるのではないでしょうか。
あなたが抱える後悔や贖罪の念を少しでも軽く出来ればと思います。
猫が一人で留守番することが多かった
忙しく存分にかまっていなかった、もっと甘えさせればよかったという気持ちも含まれるでしょう。
愛猫が一人で留守番するというのには、単にその言葉通りでもあり、もう1匹飼えば留守中も寂しい思いをさせなかったのにといった感情も人により含まれます。
ネットにアップされる猫の画像や動画には、例えば人の4人家族と猫1匹、人は1人でも猫が沢山いるといった、わちゃわちゃ楽し気な様子を目にする機会が多いでしょ?
そういった影響もあって「1匹だけで寂しいのかも」「もう1匹飼えば、猫ももっと楽しかったかも」と感じてしまいますね。
やむを得ず、猫に一人で留守番させることが多かったかもしれないけど、そもそも猫って群れで生活しないのですよ。
一人で留守番していても、そこは天敵もいない素晴らしい所、しかもそこを終の棲家にできるという安全で安心な場所です。
そんなこれ以上にない場所で、自分の縄張りを守りつつ、居心地の良い場所でたっぷり眠って、何かに困ることもなく、のーんびり過ごしているのです。
気ままにおもちゃで遊んでみたり、激走してみたり、外を眺めつつ日向ぼっこ、その内気持ちよくてウトウトしていたり。
あなたが帰宅するまで好きなように過ごして、潤んだ瞳で見上げれば、おやつをもらえるんだと意外とちゃっかりしていたり。
猫は猫で、実は楽しい時間を過ごしているのです。
あなたが忙しくて中々ゆっくり遊んであげられない、甘えさせていなくても同じです。
安心して過ごせる場所があるのは、愛猫にとって最高でしょ?
そんな最高の住処に、せっせと自分の世話までしてくれる人間が住んでいるのですから。
天敵のいない場所で、誰にも邪魔されることなく食事もできる。
その食べ物も猫が獲物を狩る必要すらなく、人間が用意してくれる。綺麗な飲み水だってある。
これ以上に無い素晴らしい場所をあなたは提供し、かいがいしく世話していたのです。
猫からしてみれば、感謝しかないと思いませんか?
闘病生活が長くてかわいそうだった
闘病生活が長くてかわいそうだと思うのは私も主人も、ココアの時に経験しました。
老猫なので仕方ないのだけど、腎臓も肝臓も悪く、結局2年半ほど投薬を続けることになって。
ココアが亡くなった時に主人がポツリと「病院・・・長かったけん、かわいそうなことしたかな・・・」と言ったのです。
ココアは主人が大好きでしたから「そんなことないよ、大好きなあなたと過ごす時間が2年半も長くなったんよ。嬉しい位でしょ。」と泣きながら言ったのを覚えています。
あなたに愛され幸せだったあの子は、自分のために必死で病院へ連れて行き、通院し続け、薬を与え続けたこと。
あなたが自分のことはさておき、寝不足になりながら看病し続けた日々を愛猫はわかっています。
「かわいそうだなんて・・・あなたこそ大変だったでしょう?ありがとう、本当にありがとう。私をこんなに愛してくれて」そんな風に感じています。
猫は自分の世話をしてくれる人を尊敬するそうです。
いつもあなたの行動を見てる、いつもあなたの優しい呼び声を聞いている、あなたのその手は優しく額を撫でてくれる、いつもいつも、自分のことばかり心配してくれる、幸せだった猫はそれを全部知っている、わかっています。
もし人の言葉を話せるなら「後悔なんてしないで、私は幸せだったのだから。」と、あなたに伝えたいでしょう。
死に目に会えなかった看取れなかった
看取れなかった、死に目に会えなかったのも悲しみを大きくする要因の一つで、これも多くの人が後悔しています。
では大好きな子の死に際に間に合っていたら、後悔しないと思いますか?悲しさが薄れますか?
私は、猫って気高い生き物だと思っているんですね。人の様な俗物と違って。
そんな気高さからくる美学だと思いませんか?自分が死にゆく様をきっとあなたには見せたくなかったのですよ。
あなたは「間に合わなかった、ごめんなさい!」と思うかもしれませんが、あなたの幸せなあの子は、あなたがどんな生活をしているのか誰よりも知っているでしょう?
職場や学校に通っていること、毎日忙しく、帰宅が遅くなってしまうこともあると。
「朝は食事もそこそこにバタバタしてるのに、私のご飯は絶対忘れないし、トイレも一度きれいにしてから出掛けるんだよね。
帰りが遅くなっても、自分のことは後回しで『遅くなってごめんねー』って言いながら、私の世話を最優先。いっつもなんだよ、もう。」
って、ツンデレな目線でプリプリしながらあなたを心配し、あなたに感謝してた。
そんなあなたが死に際に間に合わなくても、愛猫は何にも気にしていないの。
「ほらもう、自分もご飯ちゃんと食べてよね!」という心配ならしているかもしれません。
あなたが幸せにしたあの子は、今も幸せのままなのですよ。
安楽死させてしまった
安楽死自体は日本だと、かわいそうだとか酷いとか言う人が未だにいますよね。
そんな超外野の意見は完全無視でいいですよ。
我が家の場合、ココアは緩やかに死へ向かう感じだったのですが、みるくは心臓が悪くて「次に発作が出たら覚悟されてください」と医師から言われていました。
もって半年だと。
夜中に発作を起こし苦しむ様子は、こんな苦しむなら・・・と安楽死も・・・
でも可哀想だけど見届けようと思ったんですね。その時は。
今でもそれが正しい選択だったのかはわかりません。
安楽死を選ばなかったことで「苦しみの中息を引き取った」という言い方もできるのです。
それも残酷だと言われれば、それまでだし否定もしません。
正解がないから悩むし、後悔にもつながるのではないでしょうか。
正解はないですが、あなたは考えに考え抜いた末に選んだはず。
その葛藤たるや、どれだけ心を痛めたことか。あの子にかわって「ありがとう」を伝えたいです。
このことは、この先もあなたの胸を苦しませることになるかもしれません。
正解はないけど、間違ったことはしていないのです。これは確かですよ。
愛しているからこそ、かわいくて仕方がないからこそ、あなたがとった辛い選択なのですから、後悔する必要は決してありません。
大丈夫、あの子は今も笑顔であなたを見守っています。
もっとできることがあったはず
後悔の中でも一番多いのが愛猫に対して、もっと何かできたんじゃないかと自分を責めることでしょう。
闘病中だけでなく、あなたの元に可愛いい猫が来た日からこれまでの間、全てに関してそう思ってしまう。
上にあげた「猫が一人で留守番することが多かった」「忙しく存分にかまっていなかった」のも含まれもするでしょう。
食事ひとつとっても、もっと良いフードをあげればと思うかもしれません。
私はココアに対して、大きめでカバーがないタイプのトイレに買いかえればよかったと今も思います。
ココアはメインクーンほど大きくはないものの、普通の猫より明らかに体高も体長もあったんですよ。
飼い始めの頃、18年前は、今のように猫用品が豊富ではなく、ネット通販も身近ではありませんでした。
選択肢も乏しかった当時と、今なら比べ物にならないのに・・・
大きいものに買い替えようと、思い至らなかったんです。
もっと使いやすいものがあるのに、そこは気の毒なことをしたと反省しています。
ああすれば、こうすればと過去の自分を責めるのはやめましょうよ。
亡くなった愛猫が恨みを込めて「あなたのせいで私は命を落とした!」と夢枕に立てば気が済みますか?
もしあのまま外で生活していれば、あっという間の命だったかもしれない、あなたが里親になってくれなかったら、もしかしたら酷い人間が引き取ったかもしれない。
猫自身にとっても「もしもあの時」が存在するかもしれません。
猫にしてみれば、あなたという人間に出会い、終の棲家を与えられ、かいがいしく世話もしてもらって寿命を全うした。
「こんな幸せな生涯を送れたヨ、どうか泣かないで、懺悔しないで」と思っているでしょう。
幸せな日々を思い出して
後悔するために過去を振り返るのはもう終わり。
同じ振り返るなら、幸せに過ごしたあの子との日々を沢山思い出してください。
どんな小さな仕草でも「うわーん、可愛い!」とか、何かを覚えると「頭いい賢い子!」とか。
思いもしない猫の悪戯に驚かされたこともあったでしょう?
いけないと叱ると本当にションボリしたり、いじけているように見えたり。
何をしても結局かわいくて仕方なくて。ね?キリがなくなっちゃう。
虹の橋のたもとへと旅立った愛猫は、本当に幸せだったのです。
そして、あなたも幸せだったでしょう?
後悔や贖罪の念を抱くのも実はものすごくエネルギーを使います。
同じ使うなら、違うことに使いましょうよ。
例えばですが、動物愛護団体でボランティアする、寄付(お金ではなくほしいものリストに掲載されているもの)をする。
といったように猫との関りを持ち続け、手助けする方法もあります。
私はココアとみるくに貰った沢山の幸せの恩返しは、モカと幸せな日々を送ることなんだと思っています。
モカを迎え様々落ち着いた時、放置気味だったX/エックス(旧Twitter)を改めて使い始めました。
モカの画像をアップするのはもちろん、自己満足ですが、迷子の動物や保護動物のリツイートという小さなお手伝いをしています。
亡くなった愛猫に貰った沢山の幸せ、沢山教えてもらったこと、今度は別の猫に返していくのもいいですよ。
新しい猫を迎えて、精いっぱい愛していく。
幸せに暮らせる猫が増えるのも、亡くなった愛猫の願いかもしれないですね。
「新しい子を迎える資格が自分にあるわけない」と思っていませんか?
こちらの記事の最後に「新しい子を迎える」があります。
再び猫を飼うということを躊躇しているなら読んでみてください。
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