お花の飾り方とお手入れ方法

公開日/

お花を飾ったり、お手入れするのは難しくありません。
ページの下部に「切り花を長持ちさせる」などのリンクもありますから、ぜひ参考にされてください。

専用の道具は強い味方

花切狭やフローリストナイフなど専用の刃物がない時は、キッチンバサミや果物ナイフで代用できます。

  • ・花切狭
  • ・フローリストナイフ
  • ・花びん

重要なのは、スパッと切れ味が良いこと。
切れ味が悪いと、茎の中の水が通る管を押しつぶしてしまい、水をよく吸えなくなってしまいます。

ただ、花切狭やフローリストナイフなど専用の道具は、やはり使いやすいので、作業も手早くできますヨ。
カーネーションやマムなどの硬い茎や、枝物の処理には強い味方になってくれます。

実は1年ほど花切狭を使わず、あ、一応花切狭か。100均で買った花切狭を使っていました。
茎が硬いときは、カッターで切れ目を入れて、ポキッと折るように。

枝物などは、切り口を広げて水揚げをよくするために、縦に割るイメージで叩いたり、十文字に切り込みを入れたりします。
ポキッと折れるなら、それも正解です。

特に茎が硬い花や枝物は「水を吸う面積を少しでも広くする」のを目的に、そういった方法を取ります。
切り戻しも茎を斜めに切るのはそのためなんですね。

※ガーベラなど茎が柔らかいものは向いていません。

そうやって1年ほど100均の花切狭を使っていましたが、切れ味が落ちてしまったので、花切狭とフローリストナイフを購入しました。
当たり前のことですが、やはり専用の道具は使いやすく、何のストレスもなく、硬い茎もスパッといけます。

フローリストナイフも切れ味良くて、用心しないと(私はガサツ)手を切りそう。
もっと早く買えば良かったと、つくづく実感した次第。

便利なもの

お花の栄養剤
私はお花の栄養剤に「クリザール」の粉末タイプを使っています。ガサツなので、液体だとこぼしてしまって、ベタベタに・・・。
クリザールの粉末タイプは100袋で1500円位と安価なのもあります。

切り花を花びんに生けると、夏なら1日で水が濁りニオイまでします。水が腐りやすくなるんですね。
お花の茎も、水に浸かっていた部分がヌメリを通り越してドロドロになって、お花もダメージを受けてしまい「すぐに枯らしてしまう」原因にもなります。

お花の栄養剤を使わず、お水だけなら冬でも毎日、夏なら日に2度は水を入れ替える必要がでてきます。
クリザールなどのお花の栄養剤には、菌の繁殖を抑える成分が入っているので、冬だと2~3日、夏は1~2日、そのままで平気です。

菌の繁殖を抑えるものとして、10円玉や塩素系漂白剤、栄養に砂糖や炭酸水が使えます。
漂白剤は1滴、砂糖や炭酸水は小さじ一杯程度とネット記事で読みましたが、適量は水の量にもよりますし、そちらの方が面倒くさいのでクリザールを使っています。

この記事を書いている時点でクリザールを使って1年あまり。すごく便利で重宝してます。
クリザールは花農家の方も使っていて、例えばアルストロメリア専用など、花の種類別に販売されてもいます。

私たち一般は「家庭用切り花」でOK。
500mlのペットボトルにクリザールの粉末を溶かして、あらかじめ準備してます。
時間がある時に、1~2本余分に作っておくと、なお便利。

お花の飾り方の基本ってあるの?

お花を飾るには花びんが必要ですが、水が漏れないなら何でも代用できます。
マグカップや空き瓶、私はダイソーで花びんを買いました。

猫が2匹いて、片方が旅立った時からお花を飾るようになったんですよ。
猫が2匹いてあばれて花びんをひっくり返すだろうし、そもそも猫には毒になる植物が多くて、飾るのを諦めていました。

なので花びんも持っていなくて、ダイソーで購入。
買った当時はわかりませんでしたが、1年もたつとこれがスゴく使い勝手が良いとわかりました。

便利な花びんの大きさ

飾るお花の長さがどのくらいかで、高さの目安になります。
花と花瓶のバランスは、1対1~1.5対1位の割合。花の長さの半分あれば大丈夫です。

切り戻して短くなることも考えて、高さ15センチのものと、10センチほどのものが2個あると便利です。

ダイソーで購入したものが15センチ位で、口径が位。
花材によりますが、5本前後生けられます。

60~70センチの花材も買うことがあるので、背の高い花びんを後から買い足しました。

花びんに入れる水の量

水の量はお花の種類や本数によって違いがあります。

バラやマムなど茎が硬いタイプは花びんの3分の1位、ガーベラなど茎が柔らかいタイプは、茎の先1センチが水に浸かる程度が目安です。

本数が多くなるほど水は減りますし、買ったばかり、届いたばかりで新鮮な時は水をよく吸います。

水の量は、あくまで目安でしかありません。水を入れ替える頻度や季節でも違いがありますよね。
心配な時は水がなくなってないかチェックする、大目に入れておくなど臨機応変に。

私の体験を書くと、40本のバラを安く出している花農家さんがいて、購入したことがあったんですね。
40本は想像以上に多くて、花びんを分けて飾りはしたものの、もっと想像を超えたのが水の減り方。

本数が多いこと、バラであることから、一晩で空っぽになった花びんがあってビックリ。
慌ててお水いれましたよー(笑)。

何本かは萎れてしまいましたが、お水空っぽでも綺麗なバラ達に驚かされました。
色んな意味でバラをなめていましたねー。スゴイ。

生花のおしゃれな飾り方

花と花瓶のバランスは、1対1~1.5対1位と書きましたが、これもあくまで目安ね。
どうすればカッコよくおしゃれに飾れるのか・・・花材や量によりますが、わりとオールマイティに使える感じで。

可愛い感じだと、真上から見た時丸くなっている、サイドや正面からだと半円形でこんもり。
目安はお花が5本以上。

花の長さを少しずつ変えて、中央になる花を長く、端は短めに。

お花以外でも使える、三角形だとなんとなく格好がつく飾り方。
目安はお花が3本以上。

3本とも少しずつ長さを変えて。本数が多い場合でも少しずつ長さを変えると表情が出ます。

花材の本数が多いときは、どの角度を中心にお花を見るのかを意識すると、よりイメージしやすくなるかもしれません。
真正面から見る、見えるって案外少なくて、斜め上からや、ほぼ真上からとか、一番目にする角度から、きれいに見えた方がいいでしょ?

飾り方にも個人で好みがありますよね。
私はセンスがないので「生花のおしゃれな飾り方」といったワードで画像検索して、バランスのとり方など参考にしています(笑)。

数本ある時は、花もちが良いものが最後に残って、最初とは本数も変わっていき、切り戻すので長さも違います。
すごーく寂しい感じになるから一輪挿しに生け替えたりと、試行錯誤の連続。

お花を飾るようになって1年過ぎましたが、センスが良くなったとか、カッコ良く飾れるようになったとか思えません。
たまに、「おっ、イイ感じ」になる程度です(笑)。

センスは変わらないですが、だいぶ手際よく扱えるようにはなりましたかね。

お花がもつ場所に飾る

切り花はデリケートです。エアコンなどの風が当たらない、窓越しでも日差しが強くない場所に飾りましょう。
室温も15度前後がベストですが、四季のある日本で常にその場所があるかというと難しいですね。

冬は暖房であまり暖まらない場所、夏はいよいよ難しく、エアコン風が当たらないけど涼しい場所。
でも、そういった場所は人が行かなくて、飾ったお花を目にしにくくなってしまうかも。

私の家(狭い賃貸暮らし)では猫がいることもあって、基本はトイレの中です。
切り戻して少し短くなったら玄関。といってもお手製の脱走防止ゲート越しに見なくちゃいけないの(笑)。

オシャレな感じから遠いですが、飾るなら「目に入る所にお花がある」にしたいですもの。
トイレは日に何度か入るし、猫も来ないから、ゆっくり眺めてます。

眺めながら、お花の状態をチェックしたり、水がまだあるか見たりもしてます。
最初は「トイレに飾ってもなー」って思っていましたが、意外に良かった。和んでいます。

お花のお世話と花びんのお手入れ

「花のお世話と花びんのお手入れ」と書くと、なんだか面倒だと感じるかもしれません。
私はズボラなので、もっと適当(笑)。

あくまでも基本的なことなので、あなたの暮らしに合わせたお付き合いをしてね。
日常的にお花を飾らない理由のひとつに「面倒そうだから」というのがありますから。

切り花のお世話は「水をかえる時にお花の茎を少しカットし、花びんは洗う」が基本です。
花びんの汚れがあると菌が繁殖しやすいから、台所洗剤とスポンジで丁寧に洗った方がいいです。

私は「すすぐ」程度で、洗剤で洗うのは花びんをしまう時位。
「こうしなければならない」だと楽しくありません、何事もできる範囲のことをします。

洗った花びんに水、もしくはお花の栄養剤を入れておきます。
お花の栄養剤は抗菌剤も入っていて、毎日お水変えなくても大丈夫だという、ズボラな私のために存在しているかと思うほど。

お花は水を入れ替える時にヌメリを洗い流し、茎の変色した部分、もしくは茎を1センチ位カット。
これを「切り戻し」といい、切り口を新しくして水を吸いやすくします。

切り戻しも「水切り」したほうがいいですが、水切りも私は滅多にしません。
空中でカットして、すぐに生ければ大丈夫。神経質にならなくていいですヨ。

お花を買わない、飾らないという人は、水替えなどの手入れが面倒だからという理由が多く、そいった「先入観」もあると思うのです。
もっと気楽に、気軽にお花を楽しんでほしいですね。

ズボラな私でも出来た、続けられたのが、猫のお世話と花のお手入れかな。

一輪挿しのように花びんの口が狭い場合や、汚れが落ちたかどうかわかりにくい陶器の花びんなどは、まとめて漂白剤で殺菌してます。
漂白剤に抵抗がある方は、熱湯や除菌スプレーを使うといいかも。

いつも水替えのたびに、台所洗剤とスポンジで丁寧に洗って、しっかり乾燥させていれば、特に必要ないとは思いますヨ。

どんな状態になったら捨てるのか

捨て時はいつ?
切り花を楽しむ中「どんな状態になったら捨てるのか」という、素朴な疑問を持つ方もいます。

  • ・萎れている
  • ・花びらが散った
  • ・花びらにちりめん状のしわがある
  • ・お花の内側まで変色した

こういった状態だと、切り花として役目を終えたといえます。
ただ、お花が美しい状態でないと飾る意味がないと考える人もいます。

満開の一歩手前位が一番美しく感じるお花は確かに多いです。
どんな状態になったら捨てるのかは、正直人それぞれかなと思うんですね。

私の母は、華道をほんのちょっぴりかじっただけですが、よく「もう盛りが過ぎた」と表現して捨てていました。
綺麗な時は終わったという意味で、満開か、満開の一歩手前位が彼女の線引きだったよう。

そんなお花に、私は傍らで「えー、まだ綺麗なのに、もう捨てるんだ。もったいなくないの?」と感じていました。
それを口にすることはありませんでしたけどね。

私自身の判断だと、上記のように明らかにもうダメという状態ですね。
「お花の内側まで変色」というのは、バラなどの場合、一番外側の花びらは中の花びらを守る為にあるので、お花の種類によって外側の花びらは痛みがあることも。

変色した花びらは取り除く
変色した花びらはエチレンガスを放出し、枯れていない部分や他の花に影響を及ぼすので、枯れることを促進してしまいます。
花びらの変色は外側から数枚は、そっとつまんで取り除いても大丈夫です。

また、お花、特にバラはエチレンガスの影響を受けやすく、エチレンガスを放出するバナナやリンゴを側に置かない方が良いですね。
絵画などは、お花と果物の構図がよくありますが、お花を長持ちさせたいならNGな組み合わせです。

まだ綺麗なのに
中には茎の元気がなくなった、切り戻して短くなった、でもお花はまだきれいということもあり、まだ眺めていたいと感じる時があります。

そんな時はお皿などの器に水を浅く張って、花首だけ浮かべると素敵です。
コロナ禍で、使われなくなった神社の手水舎(ちょうずや)に、季節のお花を浮かべて話題になったことがあります。

私が初詣でに行く太宰府天満宮も、柄杓自体廃止、流水で手を洗う仕組みに変わりました。
手水舎自体は残っていますから、お正月は水引をイメージしたオブジェ、アジサイの季節にはたっぷりアジサイを浮かべるという、一種のイベントとなってます。

お花がまだきれいなら、ぜひ水に浮かべて楽しんでください。
花びらだけ浮かべても本当にきれいです。

ゴミの分別
Yahoo!の知恵袋などを見ると、お花を捨てるのにどのゴミの分別に該当するのかわからないといった内容がありました。
普通に考えると、野菜くずなどと同じ植物なので、生ごみだと思うんですね。

ただ、あくまでも切り花ならのことで、庭木を剪定した場合に出たものは、自治体で違うと思います。
じゃあ、お庭に咲いたバラの花がらは?となるかもしれませんが、量にもよるのではないでしょうか。

そもそも、ゴミの分別は自治体でかなり違いますから、自治体のHPで確認するのが無難でしょう。
福岡県内でも、地域でかなり違いがありますから。初めは驚きましたけど。

もっと気軽に楽しんで

花を飾らない理由の一つに「面倒くさそう」というのがあります。
毎日水をかえて、その度に切り戻して、そもそも近所にオシャレなお花屋さんがないし・・・
おしゃれな組み合わせで買えない、どう買えばいいかわからないといった理由もあります。

花の世話は難しく考えず「頭の中で」基本をおさえて、私のように適当にやっていても特に問題はないので。
こうしなきゃ、これじゃなきゃダメ!なんて、何かのお作法ではないのですから、とにかく気軽に楽しんでほしいのです。

花を眺めて「可愛いな、きれいだな」ってホッとできる時間が大切ではないでしょうか。
忙しいから無理な方も、忙しいからこそホッとしてほしい、癒されてください。

近所にオシャレなお花屋さんがない、こればかりはどうしようもないですよね。
私も同じくなので、年末年始は赤い実の付いた千両、春はチューリップ、そして母の日のカーネーション、アジサイ、ひまわり、ほおずき、ユリ、ポインセチア、シクラメン・・・通年だと菊。

季節のお花でもいいのですがマンネリ化するし、そこに何か葉物を足したい。それが近所のお花屋さんじゃ無理。
だからネットのお花屋さんを頼ることにしました。

手軽なポスト投函タイプや、宅配便で配送されます。
これなら「荷物とお花を無理やり持って帰宅」といったことも解決できますからね。

しかもプロが選んだ花材なので、葉物などのグリーンも入っています。
可愛くオシャレが叶うのです。

お花の水揚げとは?難しくない3つの方法で切り花を長持ちさせる

芍薬やアジサイなどお花の種類でポイントアドバイス

生花とクール便の悩ましい関係、夏にクール便は必要か?

お花の飾り方とお手入れ方法など、初心者さんも気軽に楽しんで

切り花は果たして何日持つか気になる方が多いと思います

目次へ