猫砂はどれを選ぶべきか本当に悩むのでタイプ別にメリットデメリットまとめてます

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猫砂はどれを選ぶ

猫を飼うのに必要なものの一つに、トイレとそれに入れて使う猫砂があります。
初めて猫を飼う方も、何年も猫と生活を共にしている方も、どの猫砂を選べばいいのか本当に悩みます。

私自身も保護猫を迎えようとした時、18年共に暮らした猫たちが使っていたシステムトイレを別のタイプに変えようと思いました。
システムトイレは洗うのが大変だったので、フタも何もついていないシンプルなタイプにしたいなと。

トイレの選び方に関してはこちらにまとめています。

猫用トイレの選び方 猫とあなたに合った最適なタイプを

システムトイレは基本大粒の猫砂でなければならないので、木製のペレットタイプを利用していたんですね。
おしっこは下のトレイに溜まる仕組みなので、固まる必要もありません。

今度は固まる砂を使わなくてはなりません。
とにかく検索しまくって、使った人のレビューもよく読みながら、コストもなるべく抑えられる砂を探しました。

猫に最適な猫砂は何か

飼い主さんがお世話しやすい砂を選びたいところですが、飼い主目線ではなく猫にとっての最良の砂はどういったものなのか、ご存知ですか?

げぼくの教科書.
・おすすめの猫砂を獣医師が紹介します【論文・エビデンスあり】

他にも色々なWEBサイトで、猫がどのタイプの砂を選ぶのか実験しています。
猫が好む砂は鉱物系がダントツなんです。

鉱物系は元々砂漠の生き物だった猫が、砂に近い猫砂を選んだのだと思います。
砂に近い感触、スッと吸水、搔きやすいので自分の痕跡をしっかりと隠せます。

猫はきれい好きだとよく言われ、汚れたトイレを嫌うと言われます。
それも野生の名残考えれば納得ですよね。

自分のニオイがすると、小動物を捕えようとしても逃げられる、自分より大きな肉食動物に気付かれ捕食される。
野生で生きていくには、どちらも命に直結します。

猫の習性を考えると、やはり最適なのは鉱物系の砂だとわかります。
それも砂に極力近いタイプがベスト。

それがわかった上で、ではお世話をする私たち飼い主側はどうなのか。

飼い主の悩みどころ

鉱物系の猫砂は、実際に購入した人の口コミを読むと参考になります。

飼い主目線だと、ガッチリ固まるのはもちろん、固まるスピード自体も早いところが鉱物系の猫砂を選ぶ理由の一つで、人気の高さのもなっています。
そして消臭力も高く、猫砂としての実力派です。

鉱物系の猫砂の多くは、ベントナイトという成分が使われていて、猫砂はその特性を生かした製品というわけ。

日本砿研株式会社
・ベントナイトとは?より

ベントナイトは、粘土鉱物モンモリロナイトを主成分とした、弱アルカリ性の粘土岩の名称です。
ベントナイトは膨潤性、陽イオン交換能、吸水性、あるいは吸着性等の性質を持っています。
こうした特徴から、土木工事用、ペット用トイレ砂用、農業用、ボーリング用等様々な用途に利用されています。

鉱物系の猫砂が猫にとって良いとはわかっていても、鉱物ならではの重さがネックになって、木製や紙製の猫砂に変更する飼い主さんもいます。

重くて取り回しが大変なのに加え、多くの自治体では燃えないゴミとして出さなくてはなりません。
燃えないゴミの回収は、生ごみのように週に2度ではなく、月に1度がほとんどではないでしょうか。

1か月分溜まった猫砂はさらに重く、ゴミの収集場所に運ぶのも大変です。
また、1か月分まとめて置ける場所も必要になります。

猫ちゃんを1匹しか飼ってない方でも重くて大変だとコメントがありましたから、多頭飼いされてる飼い主さんはどれだけの重量になるのだろうと思います。

私の場合は年齢的なもの(還暦)や、二階建てアパートの二階に住んでいること、ゴミの収集場所へは一番遠い部屋であることなどから、鉱物系の猫砂は最終手段と考えていました。
どうしても良い猫砂がない時に考えようかなと。

我が家では紙製チップの猫砂で、に落ち着きました。
何種類か試さないと、使ってみないとわからないので、猫砂ジプシーになっちゃうかも・・・なんて心配は無用でしたね。

我が家の猫、モカは、しっかり掘ってウンチし、しっかりと砂をかけてくれるので、ウンチの時も以前より臭く感じません。

あなたのご家庭ではどうですか?
私のように1匹しかいない、2~3匹いる、10匹前後いる、猫以外にも動物を飼っているなど、人とペットの暮らしは多様化しています。

「猫のため」は最優先ですが、あなたの生活にマッチした猫砂選びをされてくださいね。

猫砂の種類と解説

猫砂は大きく分けて6種類あります。

  • ・鉱物系
  • ・紙製チップ
  • ・木製チップ
  • ・木製ペレット
  • ・おから
  • ・シリカゲル

安全性から天然成分100パーセントの木製やおから、消臭力ならシリカゲルや鉱物系、軽くて購入も処分も持ち運びもラクな紙製といった、それぞれに特徴があります。

猫砂の粉塵が気になる、粉が舞うのが困ると感じる方は大きめの砂粒を選ぶと多少は違ってくるかも。
「砂粒が小さい=砂粒の数が多い=粉が多い」といった傾向になりやすいからです。

では、詳しく解説しますね。

鉱物系の猫砂

  • メリット
  • ・鉱物系は自然の砂にもっとも近い
  • ・自然の砂に近い重量感
  • ・本当にガッチリと固まるので掃除がラク
  • ・安価でコスパが高い
  • ・抗菌・消臭に優れている
  • デメリット
  • ・とにかく重い
  • ・猫砂が飛び散る
  • ・粉塵が舞う
  • ・燃えないゴミで出す必要がある
  • ・※自治体によって捨て方が異なるため確認されてね

猫自身に人気があること、ガッチリ固まってくれることから、猫砂では一番人気ではないでしょうか。
利用している飼い主さんも多いので、クチコミも確認しやすく参考になります。

ガッチリ固まる猫砂は全自動トイレを利用している、利用したいと考えている方には必須です。
全自動トイレにはガッチリ固まるタイプでないと、トイレ全体が汚くなるだけで、自動の意味がなくなるので注意。

ネックは重さだけかな。粉塵がある程度舞うのは仕方ありません。
それは他のタイプでも同様です。

紙製チップの猫砂

  • メリット
  • ・軽いのでまとめ買いや取り扱いがラク
  • ・おしっこの色を確認しやすい
  • ・トイレに流せるものが多く処理がラク
  • ・※トイレに流せるとあっても流さないほうがトイレのためです(後述)。
  • デメリット
  • ・固まり方では鉱物にかなわない
  • ・埃っぽくなる、粉が舞う
  • ・湿気に弱い
  • ・消臭力が弱い
  • ・再生紙の加工時に化学薬品が使われる
  • ・凝固剤、消臭剤などの化学薬品が使われている場合も

うちが使っている紙製チップはこちら。
コスパ重視ですが、口コミは大事。大量の口コミをしっかり読んで決めました。

この記事を書いている時点で9ヶ月余り使っていますが、特に問題ありません。
ゼリー状に固まり、固まり具合は鉱物系にはかないません。

オシッコをした直後はほぼ固まっていませんので、1時間ほど経って片付けると楽ですヨ。

デメリットに「湿気に弱い」と書いていますが、特に梅雨時など固まるのが遅くなる、しっかり固まらないと感じる飼い主さんもいます。
私個人は「湿気に弱い」とまで感じていません。

木製チップの猫砂

  • メリット
  • ・軽くて取り扱いがラク
  • ・安全性が高い
  • ・消臭効果があるものも
  • ・燃えるゴミとして捨てられる
  • デメリット
  • ・値段が高い
  • ・衛生的ではないかも
  • ・消臭力は持続しない
  • ・凝固剤や消臭剤が使用されているものもある
  • ・木の香りとあっても良い匂いとは限らない

粉が舞いにくく、肉球に挟まりにくい大きめの粒だから、飛び散りも軽減。
再・未利用木材を使用しているので、燃えるごみとして処理できます。

純正チップには一応目安の使用期間がありますが、排泄物が触れたチップがいつまでも残り続けるため、あまり衛生的とはいえません。
しばらくすると消臭力も薄れ、ニオイが気になるかもしれません。

木製ペレットの猫砂

  • メリット
  • ・チップより安価
  • ・軽くて取り扱いがラク
  • ・安全性が高い
  • ・消臭効果が高い
  • ・燃えるゴミとして捨てられる
  • デメリット
  • ・鉱物が混じっている商品もある
  • ・凝固剤や消臭剤が使用されているものもある
  • ・木の香りとあっても良い匂いとは限らない

「木質ペレット」とは、乾燥した木材を粉砕し、圧力をかけて円筒状に圧縮成形した木質燃料のことです。
主にストーブやボイラーの燃料として使われていますが、最近では猫のトイレ用に販売されています。

チップとペレットの違い
純正のチップと見た目はほぼ一緒ですが、違うのはその特徴。

木質ペレットは純正のチップとは違い、水分を含むとホロホロと崩れて粉状になり、粉状になった木質ペレットは、すのこから下のペットシーツの上に溜まります。

木材の自然な香りがし、すのこから下のペットシーツの上に溜まった粉状になったペレットが、さらにオシッコを吸収し消臭効果を高めてくれます。

先代の時はシステムトイレだったので、初めは正規品の専用木製チップを使っていました。
専用のチップは高いので、コスパ重視で他の木製ペレットに。

おからの猫砂

  • メリット
  • ・食べ物が原材料なので安全性が高い
  • ・トイレに流せるものもあるので処理が楽ちん
  • ・※トイレに流せるとあっても流さないほうがトイレのためです(後述)。
  • デメリット
  • ・猫が食べる可能性も
  • ・アンモニアと混じると独特のニオイがする可能性が
  • ・凝固剤、消臭剤などの化学薬品が使われている可能性が
  • ・防腐剤、防カビ剤などが使われている可能性が
  • ・大豆の食物アレルギーがある猫、人は使えない
  • ・コスパは低めかも

おからの猫砂は、安全性の高さなどから人気がありますが、中には猫砂を猫が食べちゃうから使えないといったクチコミをみました。
こればかりは、どうしようもありませんから他の猫砂を検討するしかありません。

シリカゲルの猫砂

  • ・メリット
  • ・抗菌消臭に優れる
  • ・交換頻度が少ない
  • ・粉塵が少ない
  • ・粒が大きめなので飛び散りにくい
  • ・肉球に挟まりにくい
  • デメリット
  • ・固まらない
  • ・価格が高い
  • ・燃えないゴミになる
  • ・※自治体によって捨て方が異なるため確認されてね

シリカゲルの最大の特徴ともいえるのが消臭力。
先代のとき、ニオイが気になる時期があったので、消臭力がある砂はないかとシリカゲルの砂を検討したこともありました。

うん、値段が高い。猫砂は何年も使うものだし、当時は2匹いたので、今より砂を沢山使います。
魅力的でしたが、コスパ面で諦めました(笑)。

コスパ重視、多少の手間はいとわない方なら、このような洗って天日干しし、繰り返し使える砂もあります。
シリカゲルの特徴を生かし、しかもシステムトイレじゃなくても使えます。

猫砂を変更する場合の注意点

今まで使っていた猫砂を別の猫砂に変えたい場合は、いきなり丸ごと全部別の猫砂に変えないでください。

ちょっとした変化にも警戒しますし、猫がその砂を使うとは限りません。
いきなり別の砂に変えて、トイレ以外の場所を使われてしまう可能性もあります。

今まで使っていた猫砂に、これから使いたい猫砂を混ぜましょう。
猫砂を足す時にこれから使いたい猫砂を混ぜていくと、少しずつ猫砂が入れ替わっていくので、オススメ。

トイレが複数個ある場合なら、片方はこれまでの砂、片方はこれから使いたい砂にするのも方法の一つですね。
猫の反応が悪いようなら、今まで使っていた猫砂に戻し、また別のものを検討するなどしてください。

トイレに流さないで

トイレに流せるとあっても流さないほうがトイレのためと上に書いた理由です。

結論から先に書くと「トイレが詰る原因になる」からです。
人間が使うトイレは人間を基に設計されてもいるから、そもそも猫砂に対応していません。

猫の糞は人間のものと違い、水でほぐれにくい性質をもっています。
特に、節水タイプのトイレは流れる水量が少ないため、猫砂が上手く流れづらいです。

上手く流れずに排水管内で蓄積すると、ヒドイ詰まりの原因に。
トイレや排水管、排水路で、ほんの少し上手く流れずに滞っている所に、あとから流れてきたものが付着し、その積み重ねでトイレが詰ります。

何か物を落としたとかではない限り、突然つまる場合の方が珍しいと業者さんから聞きました。
トイレットペーパーを大量に流したり、お掃除シートなどが原因になる場合が多く、トイレで流せる猫砂も原因として増えているそうです。

また、排水管や排水路の劣化は詰まりやすさに直結しますので、古い建物や洗浄が行われていない場合は流さないほうがいいでしょうね。

どうしても流したいなら、大量に流さない、塊があるときは崩してから流すを徹底するしかありません。
私は固まった猫砂をわざわざほぐしてトイレに持って行く手間より、生ゴミとして捨てる方が余程ラクだと思っています。

ニオイも完全にシャットアウトしてくれる優秀なポリ袋がありますので、そちらに入れてゴミ箱に。

なんだかちょっと「猫のために」と、この頃偏り過ぎている気がするのは私だけでしょうか。
猫も飼い主も、互いが心地よく過ごせる、そんな風にもう少しラクに考えていいと思うの。

猫にとって快適な砂がイチバン、なんですが、極力飼い主さんのストレスにならないものを選んでください。
また、猫さんも今は長生きの時代なので、トイレのお世話も20年前後すると考え、今は鉱物系で将来は変更でも良いと思います。

「猫も飼い主も互いが心地よく過ごせる」そうあなたが思える猫砂を選んでストレスのない生活を。

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