猫を迎える前にしたい準備や対策
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まず、あなたの心の準備は、しっかりできていますか?飼い猫の多くは寿命が20年前後となります。
あなた自身が20年という月日を、これから迎えようとする猫と共に過ごす覚悟を持ってくださいね。
20年は本当に長いので、あなたの現在の年齢に20年プラスしたら、あなたは何歳になっているでしょうか?
どんなに元気な猫でも、晩年は病気に勝てません。看病する日が必ずやってくると思っていてください。
猫がいると起こるデメリットは、こちらにまとめています。
特に初めて猫を飼うなら、必ず目を通してくださいね。
使い古されて言葉ですが「かわいい」だけじゃ、20年という月日を共に暮らすのは難しいですから。
猫に終の棲家を与え、最期まで責任を持って必ず幸せにしてください。
迎える前に準備するもの
- ・キャリー
- ・ケージ
- ・キャットフード
- ・食器と水飲み容器
- ・トイレ
- ・猫砂
- ・ベッド
- ・爪とぎ
ケージは必要なの?
ケージがあると猫にとっての危険を回避し、人間の生活自体もスムーズになります。
猫は何にでも興味を示し、動くものに手を出す習性があります。
動かないものでも、初めて見るものだと匂いを嗅いだり、食べるつもりはなくても口に含んでみることがあります。
人間と違い身体が小さな猫は、ほんの少量でも命に直結する危険があります。
人間の食べ物を与えてはいけないと、あなたがわかっていても、猫にはわかりませんからね。
常に飼い主が細心の注意をはらうことで事故は防げるかもしれませんが、その前に、あなたが食事をする際にはケージにいてもらう。
猫がいると危険な作業をする時も同じです。
キャットケージの選び方/ケージで猫もあなたも快適に
トイレの片づけグッズ
猫砂や吐しゃ物の片づけに、ビニール袋、ビニール手袋、消毒スプレー、ウエットシートなども用意しておきたいですね。
猫のウンチは臭いので、普通のビニール袋ではニオイが外に漏れてしまいます。
ビニール袋の質にもよるでしょうが、二重三重にしても外に漏れます。
片づけ用のビニール袋は「BOSS ウンチがに臭わない袋」一択といえるほど優秀で、本当にニオイが漏れません。
しかもビニール袋特有の、1枚ずつ取り出しにくい、開きにくいといった不便さも解消できるので、なおさらオススメ。
うちは紙製の猫砂で、1匹しかいないのもあり、ウンチもオシッコもSSサイズに一緒に入ります。
オシッコだけならニオイが漏れないので、100均のビニール袋を使います。
片付けセットとして、ひとまとめにしてカゴなどに入れておくと便利。
細かいことですが、ビニール袋はすぐに使えるよう1枚ずつクシュクシュし、立てて置いています。
猫用トイレの選び方 猫とあなたに合った最適なタイプを
ベッドなどの寝床
猫が眠る場所として、一般的なペット用のベッド、カゴ、段ボール箱などを用意しましょう。
猫は狭い場所を好むので、大型猫でなければ小型犬サイズのベッドで、掃除がしやすく洗濯できるものがオススメです。
経済的な余裕があるなら別ですが、ベッドを買っても結局全く使わない、掘るようにして生地を破ってしまうことも。
あなた自身が買い直しやすい価格帯にしておいた方が無難です。
先代の時もそうでしたが、新しく買ってきて置いてみますが、匂いをかぐだけ。
使わないのかと思いきや、1週間から10日たった頃、使っているではないですか。
今いるモカの場合、隠れたいかなと、天井があるものを後から買い足しましたが、入っていたのは2回のみ。
飼い主がアレコレ考えて買ってきても、使ってくれるとは限らないのです。理由は猫だから。多分。
置く場所はケージの中、ひなたぼっこ用、棚などの高い場所など複数あると良いです。
ケージの構造上、ケージの中には何かしら必要ですが、猫は自分が好きな場所に移動し、眠ったりくつろいだりしますので、他は無くてもかまいません。
爪とぎ
爪とぎは猫によって好みがあるので、初めは段ボールタイプ、麻布タイプなど、違う素材を用意しましょう。
我が家では
- ・ケージ内に麻縄を巻き付けたポール
- ・立てて使える目が細かい段ボールタイプ
- ・床置きの段ボールタイプ
- ・爪とぎでできた隠れ家タイプ
の4つを用意しました。麻縄を巻き付けたポールは目もくれません。
隠れ家タイプはもともと、窓から外を眺められるよう、にゃるそっく台として購入しましたが、爪とぎも、中に入るのもレアケースと言えるほど。
一番使ってほしかった、立てて使えるタイプもほとんど使いません。
床置きの段ボールタイプを立てて使えるタイプに、両面テープで軽く止めて使っています。
この辺りは、迎えたあとでも大丈夫ですヨ。
- ・グルーミンググッズ
- ・おもちゃ
- ・キャットタワー
- ・粘着ローラーなど付着した猫の毛をとるもの
迎える前に部屋の対策を忘れずに
最優先は猫の安全です。
若い猫ほど何にでも興味を示し、何か作業をしようとしてもはかどらず、危険が伴う場合もあります。
脱走防止に気を取られがちなので、他の対策も必ず、なるべく事前に済ませておきましょう。
観葉植物/生花の撤去
観葉植物や生花を飾ってるお家は多いと思いますが、猫にとって毒でしかなく食べれば死に至る植物は沢山あります。
猫の習性として動くものは気になり、匂いをかいでみたり、ちょんちょんと触ってみたり、自分に危害を加えて来ない様なら口に含んでもみます。
食べたくて食べるわけではなくても、嚙みちぎって飲み込む可能性が高いのです。
代表的なのはユリやスズラン、シクラメン、ポトスですが、どの植物なら安全か、危険かはここに書くことはありません。
沢山ある上に、全てを網羅するのは無理だからです。
ですから「撤去」としています。
捨てられない、飾りたい場合は100%、猫が触らない場所にしてください。
私は生花を飾るのが好きなので、飾る場所はトイレの中か脱走防止ゲートの向こうにある玄関の棚です。
花びんに生けたり、水を入れ替えたりする時は、必ずモカをケージに入れます。
どの植物なら安全かは難しいのもですが、遊んでいる最中に花びんを落とす、食べるわけではなくても、かじってみるといったことは必ず起ります。
植物に限ったことではありませんが「ダメよ!」と言う前に、事前にできる対策をしましょう。
ネットで画像や動画を見ていると、猫と植物が一緒にうつっているものを見ますが、飼い主の配慮の元、行われている場合がほとんどです。
もしくは高齢猫で、植物のみならず、色んなモノに興味を持たなくなったかです。
お風呂場
残り湯を洗濯に使う、もしくは断水時の緊急用に、浴槽に水を入れている家庭も多いでしょう。
猫の安全のために立入禁止にするのが一番ですが、カビが心配、洗濯物を干すなど家庭により事情も様々ある場所です。
猫にとって浴槽は滑りやすく、爪もかからないので、落ちたら出るのが大変ですし、パニックを起こし、溺死する可能性もあるのです。
猫の安全を第一に考えましょう。
蓋があっても、飛び乗った拍子に蓋ごと落下するのもよくあること。
力の強いコなら重そうな蓋も、こじ開けるように隙間を作って中に入ろうとします。
事故を防ぐには、浴室ドアは開けっ放しにしないか、浴槽に水を張らないになると思うのです。
なんとか対策するなら、脱走防止措置を浴室ドアにも設ける位でしょうか。
お風呂場に出入りOKでも、そうじゃなくても、窓がある場合は窓に脱走防止措置を忘れずにしましょう。
配線コード
配線コードは猫が噛む、かじる可能性がありますので、できればそういったクセがつく前に専用のカバーで覆う、包むといった対策をした上で、猫を迎えるのがオススメ。
いつも取る行動を途中で止めさせるのは意外に難しいものです。
オススメは布製のカバーや、壁や床に貼り付けもできるプラスチック製のフラットモール。
色々なタイプが出ていますので、場所に合ったカバーを使ってください。
猫が噛むのを防ぐだけでなく、配線がスッキリまとまると部屋も片付いてみえるし、掃除もラクになりますヨ。
窓や網戸、ベランダ
窓は自力で開けてしまう可能性があります。
私が以前住んでいたアパートは古く、ベランダのサッシも少しクセがあって開けにくかったんですね。
猫はほんのわずかな隙間があれば、すり抜けられるので、ちょっとカシカシすれば通れる分位を開けていました。
窓は脱走防止措置を取り付けるか、ロックを掛けてください。
網戸に張ってあるネットに、小さな穴を開けていたのを次第に広げて出てしまう、もしくは簡単に突き破る猫もいます。
また、普通のネットは猫の爪に弱いので、ステンレス製の網戸ネット替える方法がありますが、絶対に破れないわけではないので注意しましょう。
網戸も窓同様に、開けてしまう場合があります。
脱走防止措置を取り付けるか、市販の網戸ロックを取り付けてください。
特に集合住宅にお住いの場合、万が一落下すれば、高層階ほど命の保障はありません。
高い場所から落下して無事に着地はできても、そのまま行方不明になる、事故に遭うなど、猫にも飼い主にも良いことはありません。
ベランダにはネットを張るなどして、猫が落ちない工夫もしてください。
壁や床の保護
どんなにこまめに爪を切っても、壁や床に傷が付くのを完全に防ぐことはできません。
特に賃貸にお住まいなら、猫の飼育を許可されていても、退去時には原状回復費用が発生します。
壁には便利で貼りやすい保護シートがありますので、猫が届く範囲を想定してあらかじめ保護しましょう。
爪とぎがあっても、爪が引っかかる場所なら爪をとごうとしますので、ソファーなども必要ならカバーしてください。
フローリングの床はシンプルかつオシャレですが、猫に限らず、ペットにとっては足腰への負担が非常にかかります。
そもそも、滑りやすい場所で生活する動物ではないのですから。
フローリングは通る場所だけでも良いので、じゅうたんやカーペットを敷いて、猫に優しい床にしましょうね。
賃貸の場合は全て、じゅうたんやカーペット、クッションマットでカバーしてしまいましょう。
集合住宅にお住まいなら、床対策はそのまま生活音対策にも。
猫は物音を立てずに移動するイメージがあるかもしれませんが、高い場所から飛び降りる、ドスンとすごい音がしたり、走りまわっている時は結構音を立てています。
脱走や侵入防止対策
人が出入りする玄関やベランダは必須。
また季節の良い時に窓を開ける、湿気対策に浴室の窓を開けるなら、窓にももちろん脱走防止措置が必要です。
キッチンに入って欲しくないなら、侵入防止対策をしましょう。
脱走防止用のグッズは様々販売されていますし、それはそのまま侵入防止にも応用できます。
- ・業者に依頼する
- ・市販のものを取り付ける
- ・DIYで作る
脱走防止措置はネットに沢山事例がアップされていますので、あなたのご家庭と用途に合ったものを選んでください。
個人的な感想として、猫を飼う家庭がこれほど増えたわりには、脱走防止措置の市販品が少ないかなと。
20年前なら皆無に等しくても不思議ではないですが、猫を飼う人が増え、室内飼いを推奨されているにもかかわらず。
なんだろう、100均などで自作する人が多いから?採算がとれないから?
ゴミ箱はフタ付き密閉を
ゴミ箱自体は、どこの家にもあるものですが、いつもそこにある見慣れた物は見落としがちになるのもの。
人には見慣れた物ですが、猫にとって初めて見るものは興味津々です。
フタがない小さなゴミ箱だと簡単にひっくり返してしまいますし、大きめのものは中に猫が入ってしまう可能性もあります。
ひっくり返して「可愛いいたずら」で済むなら良いのですが、中のものを誤って食べてしまうかもしれません。
初めて見るものだと匂いを嗅いだり、食べるつもりはなくても口に含んでみることがあり、ほんの少量でも命の危険に直結します。
人にとって大したことがないことでも、身体が小さな猫は、それでは済まないのです。
フタ付きであるのはもちろんですが、中のニオイも漏れない密閉タイプやロック付きなら更に安心です。
「何かニオイがするな」と、無理やりフタをこじ開けたり、フタを開けようとして、ひっくり返しもしません。
紙、ビニール類
多くはティッシュペーパーやトイレットペーパー、スーパーの袋などです。
紙類やビニール袋はも誤飲防止も兼ねて、極力出しっぱなしにしないように心がけてください。
特に家を空ける時間が長いなら、出掛ける前に収納すると、猫にとっての危険を取り除け部屋も片付くので、ルーチンワークにしちゃうと良いですヨ。
帰宅するとティッシュが部屋に散らかり悲惨な状態で、疲れているのに片付けたり、大事な書類が台無しになってしまうこともありません。
私の失敗を少々。
もう20年ほど前の話ですが、スーパーの袋を丸めたもを投げたり、猫じゃらしを見え隠れさせて遊ばせていたんです。
カサカサ音がして猫の反応はいいし、安上がりでしょ?(笑)。
「こんなので、そんなに楽しいならお安い御用よ」と、ビニール袋で遊ぶのが当たり前になっていました。
当時、みるくとココアという猫が2匹いて、特にココアがビニールの音がしただけで駆けつけるように。
買い物から帰った時はもちろん、トイレットペーパーを出す、台所用のスポンジを出す、とにかくビニール袋に入れてある、ビニールに包まれている物を出そうとすると・・・です。
ケージはなかったのもあり、何かするたびに目を輝かせてやって来て、家事がはかどらないったらないの。
2匹ともティッシュペーパーを出す遊びはしていませんでした。
今振り返ると誤飲もなく、事故が起きず、改めてホッとしています。
興味の持ち方は様々ですから、手を出してほしくないものは、なるべく触れさせない、それが一番の対策になります。
「ダメでしょ!」なんて言う前に、人間の側で対策しましょう。
ストーブやヒーターの対策
冬場の暖房器具でストーブを使うご家庭なら、ストーブの前にベビーガードを置くなどして、猫のやけどを予防してください。
やかんなどを置けるような暖房器具の上は触らなくても熱いとわかりますが、隙間って触ったことありますか?
ヒーターの中には熱源部分を簡単にさわれるものや、ストーブも猫の手なら隙間から届きそうなものがあります。
また、被毛の長い猫だと猫の手でも入らない隙間に、しっぽの先が入ってしまうことも。
ファンヒーターは吹き出し口が高温になるタイプが多いので、こちらも注意してください。
この記事を冬以外の時期にご覧になっているなら、お宅の暖房器具は猫にとって大丈夫か、思い出してくださいね。
猫は人より身体が小さな分、ダメージは計り知れないものです。
こと安全面に関しては「多分大丈夫」ではなく「絶対に大丈夫」で。