【猫の爪とぎ・壁の傷を防ぐ方法】と賃貸OKの保護シート・床対策アイテムまとめ
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猫と一緒に暮らす生活は本当に楽しく癒されますが、愛猫の行動による住居のダメージへは、飼い主であるあなたにとって大きな悩みの一つとなります。
猫が壁をひっかく、床で滑る、汚れが気になる…そんな日常の悩みはそのまま、修繕費用や日々のストレスに直結します。
この記事では、賃貸・持ち家を問わず、猫の安全を守りつつ、壁と床を保護する対策と商品をご紹介します。
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壁の保護対策
壁が傷つく原因は「爪とぎ」が圧倒的に多く、活発な猫ちゃんだと元気に走り回ったり、どこかに登ったり降りたりといった猫の行動が、さらに壁を傷つけます。
まずはあなたの愛猫が好む場所を特定し、「物理的な保護」と「環境による誘導」を組み合わせましょう。
保護材の活用
| 保護材の種類 | 特徴とメリット | 適している場所 |
|---|---|---|
| 透明の壁保護シート | 目立たず、壁紙のデザインを損なわない。 広範囲の保護が可能。 賃貸でも剥がしやすい弱粘着タイプが多い。 |
爪とぎをされやすい角。 ソファの裏。 猫が通り抜ける壁の下部。 |
| 爪とぎ防止シート | 厚手で丈夫なものが多く、より強力に防御できる。 既に爪とぎ癖がある場所への対策。 |
既に被害が出ている場所。 猫が頻繁に体をこすりつける場所。 |
| キャットタワー・爪とぎポールの活用 | 壁の前に設置することで、物理的に接触を防ぐ「ガード」の役割を果たす。 猫の運動不足解消と爪とぎ欲求を満たす。 |
窓際。 猫が上下運動を好む壁面。 |
ポイント
壁保護シートを貼る際、高さの目安は猫が伸びして届く場所までを基本にして、猫が入り込める隙間の壁や棚と棚の間など、猫の手が届く場所全てに貼ってください。
できれば壁が傷つく前に、先回りするようにして保護シートを貼りましょう。
壁保護シートは防水防汚タイプがほとんどですので、キッチンの壁やタイル、洗面台周りにもおすすめです。お子さんが落書きしそうな場所にも。
うちでは猫が爪とぎしないであろう洗面台周りにも貼って大正解でした。拭けば綺麗になるし、水撥ねを気にしなくて済むので、使い勝手が良くて助かっています。
環境によるアプローチ
適切な爪とぎ器の設置
猫が好む素材(麻縄、段ボール、木など)や形状(垂直、水平)の爪とぎ器を、壁を傷つけやすい場所のすぐ近くに複数設置します。
壁で爪とぎを始めたら、すぐにそちらへ誘導します。
角に取り付け可能な爪とぎもありますので、猫の行動に合わせて選んでください。
爪のケアの徹底
爪を定期的に切ることで、壁紙に引っかかりにくくし、物理的なダメージを最小限に抑えられます。
爪切りを嫌がる猫は多いですが、ネットに入れたり、バスタオルで包むなどして、頑張って切ってください。
うちは猫の寝起きが効果的だとわかったので、寝起きのボーっとしている時に爪を切っています。
床の保護対策
床の対策は、単に傷や汚れを防ぐだけでなく、猫が安全に生活できる環境を整える「安全対策」としての側面も持ちます。
傷・汚れ防止対策
タイルカーペット
タイルカーペットの最大のメリットは、汚れた部分だけを洗ったり、交換したりできる点ですね。
防音効果やクッション性も期待できます。
フローリングの床を全部覆いたくない場合、部分的に使えて便利です。
サイズや色も豊富なので、使いたい場所に使いたい面積だけ敷けるので、猫用トイレの周りや、キャットタワーなど猫の遊び場周辺に。
猫ちゃんが安心して走り回れる環境を簡単に作れます。
透明のフロアシート
ビニール製だと水や汚れを弾くため、粗相や嘔吐の掃除が非常にラクになります。
この頃は透明のシートに柄入りといった床の見た目を活かせるタイプも増えましたね。
お手入れのしやすさ重視で、トイレ周りや食事スペース、水飲み場などに。
クッションフロア
部分的ではなく、床の広い面積をカバーしたい場合はクッションフロアをおすすめします。
クッションフロアは種類も柄も本当に豊富で、猫対策のみならず、私たちが生活する上で傷つけてしまいやすい場所にもおすすめします。
ラグ・カーペット
インテリア性も確保しつつ、猫の爪による傷やフローリングのへこみを防ぎます。
一度傷やへこみが出来ると、同じ場所ばかり痛みがひどくなってしまいますので、壁と同様に早めはやめに対策してください。
ラグやカーペットを選ぶ際には毛足が短く、ループ状になっていないタイプを選ぶと、猫の爪が引っかかりにくくなります。
床の滑り止め対策
フローリングは滑りやすく、特に活発な猫が急停止・急発進を繰り返すと、股関節や膝関節に大きな負担がかかります。
将来的な関節炎(FHSなど)のリスクを高めるため、滑り止め対策は必須です。
滑ってしまった勢いで、フードやお水をひっくり返す場合もあります。
滑り止め付きの床材
カーペットやマット類は、裏面に滑り止め加工が施されているものを選び、床の上でズレないようにします。
コーティングやワックス
猫に安全な成分でできた滑り止め効果のあるコーティング剤を床全体に施工することで、肉球がしっかりグリップし、滑走を防ぎます。
| 項目 | 壁保護材 | 床保護材 |
|---|---|---|
| 耐久性 | 爪とぎに耐えられる厚みがあるか(特に角) | 傷や水に強い素材か、耐摩耗性は高いか |
| 粘着力 | 賃貸物件の場合、壁紙を傷めずに剥がせるかを最優先で確認する | ズレを防ぐため、裏面に滑り止め加工があるか |
| 安全性 | 猫が舐めても無害な素材でできているか | 滑り止め効果があるか(猫の健康に直結) |
| 清掃性 | 汚れた際に拭き取りやすいか | 粗相や嘔吐があった際、部分的に交換・清掃できるか |
猫が家に慣れてくると、保護していなかった場所で突然爪とぎを始める場合もあります。
対策は先手必勝。猫を迎える前に、特に被害に遭いやすい場所を予測し、壁や床がボロボロになる前に、万全の準備を整えましょう。
うちは賃貸住まいなので、猫を迎える前に壁と床の保護を済ませました。
猫は生後半年のコで、平均的なサイズに比べると小さい体格でした。
当たり前ですが成長していく過程で、届かなかった場所に届くようになってしまって、追加で壁の保護シートを貼りました。
壁を保護する商品
壁を保護する商品には、どういったものがあるのか掲載しています。
壁保護シート
壁保護シートは巻きが長いものがおすすめです。
あちらこちらに貼るとすぐになくなりますし、想定しなかった場所で爪とぎをしようともしますので、使い切ってしまったら予備を置いておくと安心。
壁保護シート92cm×10m巻
こちらは貼りやすいサイズなので、初めて使う方やDIYが苦手な方にオススメ。
ペット壁保護シート 幅約46cm×長さ約100cm×10枚
爪とぎ
こちらで紹介する爪とぎは、背の高いものばかりです。
壁で爪とぎしようとする猫ちゃんには背の高いものを使いましょうね。
猫は伸びをしながら爪とぎしますので、それぞれ高さがある爪とぎを掲載しました。
据え置きタイプの爪とぎポール
直径 12cm 高さ 80cm 幅 41cm
我が家の愛用品です。うちのモカは床に置くタイプの爪とぎはほとんど使わないののもあって、こちらに。
高さが80cmと、据え置き型では一番高さがあり、交換用ポールも別売りされていますので、ボロくなったら交換できるというのも決め手でした。
「おもちゃ 11点セット」も付いているので、当分猫のおもちゃは買わなくてすみます。
置き型の四角い大きな爪とぎ
上記の爪とぎ使う前はこちらを使っていました。
でも爪とぎの右側の角で爪を研ごうとする癖があるので、どの方向から使っても大丈夫なように、上記のポールタイプに変えたのです。
組立後約380×360×1000(mm)
角に取り付け可能な爪とぎ
既に壁や柱など、角で爪とぎをしてしまい、壁や柱が傷ついてしまっている場合におすすめ。
猫は同じ場所で爪とぎしますので、同じ場所に爪とぎがあれば、他の場所でという可能性が低くなるからです。
床を保護する商品
床を保護する商品には、どういったものがあるのか掲載しています。
タイルカーペット
お部屋の雰囲気も壊さず、床の傷や汚れを防げ、猫ちゃんが安心して走り回れる環境を簡単に作れます。
汚れた部分だけ外して洗えますので、洗うことを考えて、必要な枚数ピッタリにプラス予備を。
ちなみに、先代たちは結構嘔吐が多かったので、吐きそうになったらタイルカーペットを床と猫の間にそっと入れて、無理がない程度にタイルカーペットの上に吐くようにしてました。あとの処理が格段に楽になります。
床に敷くものですので、洗える以外にも撥水防汚や消臭効果がある機能面も重視すると、私が信頼している「東リ」か「サンゲツ」をおすすめします。
東リのタイルカーペット
くすみカラーを選ぶと色が浮きにくいので、お部屋の雰囲気も壊さずにすみます。
色で悩んでしまうなら、くすみカラーがおすすめです。床暖房対応。
サンゲツのタイルカーペット
しっかり床に吸着するので、掃除機や粘着テープでのお掃除も楽にできます。
透明のフロアシート
シックハウス症候群の安全基準にも合格。
めくれにくい角丸カットで利便性も考えられています。
クッションフロア
クッションフロアも「サンゲツ」と「東リ」がおすすめですよ。
あまり安価なクッションフロアを使うと、防カビになっていないため、クッションフロアを外すと一面カビだらけになっていたという場合がありますのでご注意ください。
サンゲツのクッションフロア
東リのクッションフロア
ラグ・カーペット
私の一押しラグはこれです。洗えて床暖房にも対応の他に、猫飼いさんへオススメな理由に「掃除のしやすさ」があります。
ラグの毛足が短いので猫の毛が絡みにくく、掃除機もかけやすいんですね。
毛足は短いけど、程よいふんわり感もあって使い心地も良く、裸足で歩きたくなるようなラグです。そして色味もオシャレなんですよね。
この記事では、猫との暮らしを長く快適に続けるために欠かせない、壁と床の保護対策についてご紹介しました。
猫の「爪とぎ」や「活発な動き」による住居へのダメージは、修繕費用やストレスに直結します。
透明な壁保護シートや、汚れた部分だけ交換できるタイルカーペットなど、被害が出る前に先回りして対策を施すことが何よりも重要です。
また、床の滑り止め対策は、単なる家の保護だけでなく、愛猫の股関節や膝関節の健康を守る「安全対策」でもあります。
あなたの愛猫の習性を理解し、適切な保護材と環境(爪とぎ器の配置など)を用意することで、人も猫も心穏やかに過ごせる住まいが実現します。
リストを参考に、愛猫との新生活に向けた万全の準備を整えましょう。
こちらも参考にしてくださいね。
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